医療事務は独学で合格できる?忙しいママ向け勉強法・資格選びまで【最初の一歩】

資格

この記事では、医療事務の合格に向けた、はじめの一歩を解説しています。

「子育てや家事と両立しながら、将来のために手に職をつけたい」
「未経験からでも、安定して長く働ける仕事に就きたい」

仕事や育児など、何かと時間に追われる現代社会。

こんな風に考えながらも、最初の一歩を踏み出せない人が多いのではないでしょうか?
そんな方にオススメなのが、今回解説する医療事務のお仕事です。

とはいえ、

医療事務って、未経験でも本当に目指せるの?
独学で合格できる? それとも通信講座がいい?
忙しい毎日の中で、どうやって勉強時間を確保すればいいんだろう…

など、疑問に思われている人も多いと思います。

この記事は、そんな方のためのリサーチマニアの筆者がまとめた「医療事務資格取得 完全ガイド」です。

この記事を読めば、ご自身に最適な学習方法が見つかり、最短ルートで医療事務のプロフェッショナルを目指すための具体的なロードマップが手に入りますよ!

ちょっと長めの記事ですが、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!

>>前回の記事では、簿記3級を解説しました。

なぜ今、医療事務?子育て中のママに選ばれる3つの魅力

出典:YouTube診療報酬ラボ【りゅう】様より引用

医療事務は、全国どこの医療機関でも必要とされる専門職です。

しかも、景気に左右されにくく、ライフステージの変化に合わせて働ける機会が多いため、特に子育て中のママに人気の高い仕事の一つ。

実際、通信講座の大手「ユーキャン」を見てみると、医療事務は女性に人気の講座ランキングNo.1となっています。

参考|生涯学習のユーキャン|女性に人気の講座ランキングTOP10

そんな医療事務の特徴はおもに以下の3点。

  1. 安定性: 全国の病院やクリニックで求人があり、一度スキルを身につければ長く働ける。
  2. 柔軟性: 正社員だけでなく、パートや派遣など多様な働き方を選びやすい。
  3. 専門性: 専門知識が求められるためやりがいがあり、社会貢献度も高い。

「でも、専門職って難しそう…」と感じる方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、医療事務の資格は未経験からでも、独学でも十分に取得できます!

ということで、まずは、医療事務の基本的な仕事内容と資格について見ていきましょう。

医療事務の仕事と資格のキホン

ここでは、「仕事内容」と「資格の種類」という2つの基本を分かりやすく解説します。

仕事内容:3つの主要業務と「資格」の重要性

医療事務の仕事は、大きく3つにわけられます。

  • 受付・窓口業務: 患者様の受付、保険証確認、会計案内など。医療機関の「顔」として、丁寧な接遇マナーが求められます。
  • 会計業務: 診療費を計算し、患者様の自己負担額を徴収します。
  • レセプト業務(最重要): 医療機関の収入の根幹を担う専門業務。患者様の医療費のうち、保険組合などが負担する分(7〜9割)を請求するための「診療報酬明細書(レセプト)」作成・点検業務。

【ポイント】資格は必須ではないが、取得が断然有利!

医療事務は医師や看護師と違い、国家資格ではありません。

とはいえ、レセプト業務などの専門知識は必須。

資格は「専門知識を持っています」という客観的な証明になるため、未経験からの就職・転職活動を有利に進めるための強力な武器になります。

参考|厚生労働省|職業情報提供サイト(job tag)|医療事務

資格の種類:未経験ママにおすすめはコレ!

医療事務の資格は20種類以上ありますが、まずはクリニックなどで幅広く使える「医科」の資格がおすすめです。

ここでは、独学でも目指しやすい代表的な4つの資格を難易度別に比較しました。

資格名主催団体特徴・難易度合格率(目安)
医療事務技能審査試験(メディカル クラーク®)日本医療教育財団【一番おすすめ】知名度・信頼度が高く、テキスト参照可の試験も。総合的なスキルを証明できる。60%~76.1%
医療事務検定試験日本医療事務協会基礎的な知識・技術を審査。比較的易しく、早く就職活動を始めたい方向け。約90%
医科 医療事務管理士®技能認定試験技能認定振興協会(JSMA)レセプト作成能力や接遇力を問う。在宅受験も可能。約50%~72.0%
診療報酬請求事務能力認定試験日本医療保険事務協会【最難関】レセプト業務の最高峰資格。合格すれば就職で非常に有利になるが、独学での取得は難しい。約30%~36.1%

【未経験のママへのおすすめ】

まず目指すなら、「医療事務技能審査試験(メディカル クラーク®)」が最適かと。
医療機関からの信頼が厚く、合格率も比較的高いため、着実に合格を目指せます。

参考|公益財団法人|日本医療保健事務協会
参考|日本医療事務協会オフィシャルサイト

独学?通信?あなたに合う勉強法の選び方【徹底比較】

自分もやってみようかな・・・。

と思いつつ、「自分にはどの勉強法が合っているの?」って悩みますよね。

でもそれは、他の多くの人も同じなはず。

ここでは、独学と通信講座を時間・費用・サポートの面から徹底比較します。

勉強時間の目安

資格取得に必要な時間は、難易度の低い資格(メディカルクラーク®など)で約200時間が目安です。

難しいものだと600時間程度とのこと。

ひとまず、200時間と仮定するとペースはこんな感じです。

  • 独学の場合: 1日90分(週5日)の学習で、約6ヶ月
  • 通信講座の場合: 効率的なカリキュラムで、約3〜4ヶ月

参考|生涯学習のユーキャン|医療事務資格の勉強方法!合格に必要な時間はどれくらい?

独学 vs 通信講座 比較表

わかりやすく表にしてみました。

比較項目独学通信講座
費用◎ 安い(1万円前後)△ やや高い(2万~5万円)
期間△ 長くなりがち◎ 短期集中で合格可能
モチベーション△ 維持が難しい◯ 計画的に進めやすい
質問・サポート× 質問相手がいない◎ 講師に質問できる
教材の質△ 自分で選ぶ必要がある◎ 試験に特化している
就職サポート× なし◯ 講座によっては有り

【結論】効率と確実性を求めるなら「通信講座」がおすすめ

「小さい子どもがいて在宅時間が多く、効率と確実性を重視したい」という場合は、通信講座の受講がおすすめかなと。

独学の「費用が安い」点は魅力的ではあるものの、専門的なレセプト業務でつまずいたり、モチベーションが続かず挫折してしまったりするリスクがあります(←継続にはこれが結構重要)。

通信講座なら、自宅で学べる手軽さはそのままに、プロの作った教材と質問サポートで、最短距離での合格を目指せます。

【実践編】独学で合格するための4ステップ

出典:YouTube

とはいえ、事情は人それぞれ違いますよね。

「まずは独学で挑戦してみたい!」という方のために、挫折しないための具体的な勉強ステップをリサーチしました!

一つずつ見ていきましょう。

医療事務合格のためのステップ1:挫折しない「学習計画」を立てる

独学での成功の秘訣は、計画にかかっていると言っても良いくらい、計画が重要。

なので、いきなり勉強を始めるのではなく、まずは合格までの地図をしっかり描きましょう。
手順はこんな感じが良いかと。

  • ゴールから逆算する: まず試験日を決め、そこから「学習期間は6ヶ月」のようにゴールを設定。
  • 学習を分解する: 全体の学習範囲(約200時間)を、月単位・週単位のタスクに落とし込み。

    たとえば:「最初の1ヶ月は医療保険制度を完璧にする」「次の2ヶ月で診療報酬の基本をマスターする」など、大きなテーマで区切ると進めやすくなります。
  • 「スキマ時間」をリストアップする: 子どもが昼寝している30分、寝かしつけた後の1時間など、1日の中で確保できる勉強時間を具体的に洗い出しましょう。
    「毎日90分」と決めるより、「スキマ時間を合計して90分」と考える方が、忙しいママには現実的ですし。
  • 「何もしない日」を作る: 「週に2日は予備日」のように、あらかじめ休息日や計画の遅れを吸収する日を設定しておくのが、継続の最大のコツです。
    頑張りすぎると「燃え尽きてしまう」ので。

医療事務合格のためのステップ2:教材選びで失敗しない3つのルール

独学の相棒となる教材選びも重要。

以下の3つのルールを守りつつ、最適なものを選びましょう。

  1. 必ず「最新版」を選ぶ: 診療報酬は2年ごとに改定されます。情報が古いと試験に対応できないため、出版年月日を必ず確認しましょう。
  2. 基本教材は「同じシリーズ」で揃える: 「テキスト」「問題集」「過去問題集」は、解説の仕方や用語が統一されている同じ出版社のシリーズで揃えるのが鉄則!学習効率が格段に上がります。
  3. 「診療点数早見表」をケチらない: これはレセプト作成に必須の、いわば医療事務の”辞書”です。試験勉強中はもちろん、就職後もずっと使う大切なツールなので、必ず1冊手元に用意しましょう。

【Point】 教材は、Amazonなどのレビューを参考にしつつ、できれば一度書店で手に取ってみるのがおすすめ。図解の多さや文字の大きさなど、自分が「これなら続けられそう」と感じるものを選ぶと良いかと。

医療事務合格のためのステップ3:「過去問」を徹底的に使い倒す

過去問は、単なる力試し以上に効果があります!

というか、合格への最短ルートを示してくれる「攻略本」です。

以下のサイクルで最低3周は繰り返しましょう。

  1. まずは時間を計って解く: 本番同様の緊張感で、時間配分を意識しながら回答。
  2. 答え合わせと分析: 正解・不正解だけでなく、「なぜ間違えたのか」「なぜ正解できたのか」を徹底的に分析します。勘で当たった問題も「要注意」です。
  3. 解説を熟読し、テキストに戻る: 間違えた問題の解説をじっくり読み込み、理解が曖昧な部分はテキストの該当ページに戻って知識の固め直し。
  4. 「間違いノート」を作る: 間違えた問題と、その理由を書き出すノートを作りましょう。そうすれば、あなただけの最強の弱点克服ツールになりますよね。最近では、メモアプリなんかも活用するのも良いと思います。

医療事務合格のためのステップ4:最難関「レセプト業務」をマスターする

独学で最もつまずきやすいのが、専門知識の結晶であるレセプト(診療報酬明細書)作成です。

ここを乗り越えるための具体的な学習法を紹介します。

  • インプットは「よく出る項目」から: 最初から全てを暗記しようとすると挫折します。まずは「初診料・再診料」「基本的な検査」「よくある処置」など、出題頻度の高い項目から完璧にしていきましょう。
  • アウトプットは「とにかく書く」: レセプトは、知識だけでは書けません。実際にカルテ例を見ながら、レセプト用紙に何度も何度も書き写す練習が不可欠です。レセプト作成に特化した問題集を1冊やり込みましょう。
  • 「早見表」に工夫を: 辞書のように分厚い「診療点数早見表」を使いこなすために、よく使うページにインデックスを貼ったり、重要な部分にマーカーを引いたりして、自分専用にカスタマイズしましょう。探す時間が短縮され、学習がスムーズになります。

こんな感じで、ステップ・バイ・ステップで無理なく進めれば、負担なく勉強を続けられるはずです!

医療事務は独学で合格できる?:まとめ

この記事では、医療事務の仕事内容から、あなたに合った勉強法までを解説しました。

ポイントとまとめると。

  • 医療事務は、安定して長く働ける専門職で、未経験からでも目指せる。
  • 資格は就職の際に有利。未経験なら「メディカル クラーク®」がおすすめ。
  • 独学も可能だが、効率と確実性を求める忙しいママには「通信講座」が最適

「講座は費用が心配…」と感じるかもしれません。

でも、キャッシュバック制度のある講座もあるので、まずは資料請求して検討してみるのも良いと思います!(資料請求もタダですし)。

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「独学は不安だけど、費用は抑えたい…」

と言う方に。

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