「簿記3級に独学で挑戦したいけど、本当に合格できる…?」
「一番効率のいい勉強法や、おすすめのテキストが知りたい」
簿記3級は、社会人にとって強力な武器になるスキルですが、専門用語の多さから「難しそう」と一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、正しい学習戦略さえあれば、簿記3級は独学でも十分に短期合格が可能です。
この記事では、リサーチマニアの筆者が最新の情報を盛り込みながら、最短で合格するための具体的なロードマップをお伝えします。
この記事で解決できること。
・簿記3級のリアルな難易度と合格率
・独学に必要な勉強時間と最短合格の現実的なプラン
・費用を抑える最強の独学テキストと無料学習ツール
・効率を最優先したい人向けのおすすめ通信講座の比較
この記事を読み終える頃には、「自分にもできる!」と、合格への第一歩を踏み出しているはずです!
【まず知るべき】簿記3級試験の全体像|合格率・勉強時間・試験形式
出典:YouTube:こん@簿記コーチ様より
まずは敵を知ることから(敵でもないですけど)。
簿記3級は、ビジネスの基本言語である「商業簿記」の基礎知識を問う試験。
それぞれ詳しくみてみましょう。
簿記3級の難易度と合格基準
結論から言うと、簿記3級はビジネス資格の中でも比較的取得しやすい部類に入ります。
- 合格基準は絶対評価の70点以上100点満点中70点を取れば、合格できます。定員がないため、周りの受験者を気にする必要もナシ。基礎をしっかり固めれば、十分に到達可能な点数です。
- 合格率は40%~50%前後はと比較的高めですが、試験回によって難易度にバラつきがあり、30%台まで落ち込むことも。とくに2021年に試験形式が変更されてからは、時間配分の戦略がより重要になっています。近年は、紙の試験(統一試験)よりもネット試験(CBT方式)の方が合格率は高い傾向にあります。
参考|資格の学校TAC|実際に問題を解いてみよう!ネット模擬試験も!
簿記3級合格に必要な勉強時間と短期合格の可能性
「どれくらい勉強すれば合格できるの?」
と気になる方も多いですよね。
結論から言うと、一般的に、簿記3級の独学に必要な勉強時間は50時間~100時間が目安とされています。
適正のある方ならトータル50時間程度のの学習で合格できるとのこと。
しかし、どんなことでも重要なのは、「時間の長さではなく学習の質と効率」です。
集中して時間を確保できる方なら、最短2週間~1ヶ月での合格も夢ではありません。
とはいえ、無理のないペースで知識を定着させたい場合は、余裕を持って2~3ヶ月の学習期間を見ておくとベター。
【重要】試験形式の最新動向(ネット試験と60分への短縮)
現在、簿記3級の試験形式は大きく変化しています。
- ネット試験(CBT方式)が主流に従来の年3回の統一試験に加え、テストセンターで随時受験可能なネット試験(CBT方式)が導入され、主流となっています。自分のタイミングで受験でき、その場で合否がわかるのが大きなメリットです。
- 試験時間が120分から60分へ短縮試験時間が半減したことで、1問あたりにかけられる時間が短くなり、スピードと正確性がより求められるようになりました。
合格の鍵は「第1問:仕訳問題」にあり
試験時間は短くなりましたが、大問の構成も変化し、特に第1問の仕訳問題の配点が100点中45点を占める最重要項目となりました。
大問 | 問題内容 | 配点 |
第1問 | 仕訳問題(15問程度) | 45点 |
第2問 | 帳簿記入、勘定記入など | 20点 |
第3問 | 試算表作成など決算整理に関する総合問題 | 35点 |
仕訳は簿記のすべての基礎です。
この第1問でいかに高得点を叩き出すかが、合格ラインの70点を超えるための絶対的な鍵となります。
簿記3級は独学で十分?メリット・デメリットと通信講座との比較
出典:YouTube:みそまるの簿記塾様より
独学には魅力的なメリットがある一方、知っておくべきデメリットも存在します。
そのため、ご自身合った学習スタイルを見つけるのも重要です。
独学のメリット:圧倒的な「費用」と「時間」の自由度
- メリット①:学習費用を1万円以下に抑えられる
独学最大の魅力はコストパフォーマンスです。通信講座なら数万円かかるところ、独学なら市販のテキスト・問題集代(3,000円~5,000円程度)と受験料だけで済みます。 - メリット②:自分のペースで自由に学習できる
通勤中の電車内、休日のカフェなど、好きな時間・好きな場所で学習を進められます。これなら、不規則なシフトで働く方や、育児中の主婦の方でも、スキマ時間を有効活用できますよね!
独学のデメリット:挫折を招く「効率」と「モチベーション」の壁
とはいえ、デメリットも理解しておきましょう。
- デメリット①:モチベーションの維持が難しい
一人での学習は孤独な戦いです。疑問点が解決できなかったり、計画通りに進まなかったりすると、「明日やろう」と後回しにしがちになり、挫折する大きな原因にも。 - デメリット②:非効率な学習に陥るリスク
そして、独学最大の壁は「質問できる相手がいない(少ない)」こと。
理解できない論点に何時間も費やしてしまったり、間違った解釈のまま進んでしまったりと、学習効率が著しく低下する危険があります。
【診断】あなたは独学向き?通信講座向き?
ということで、読者の方がどちらを選ぶべきか、以下に比較チェック表を作ってみました。
ざっくりとですが、参考になれば幸いです。
項目 | 独学 | 通信講座・予備校 |
費用 | ◎ 1万円以内 | △ 数万円~ |
効率性 | △ つまずくと時間を浪費するリスクあり | ◎ 最短ルートで学習可能 |
スケジュール | ◎ 完全に自由 | 〇 カリキュラムで計画的に進められる |
サポート | × なし(すべて自力) | ◎ 質問サポート、モチベーション維持 |
向いている人 | 費用を最優先したい、自己管理が得意な人 | 短期合格したい、効率重視、挫折したくない人 |
もし「1~2ヶ月で確実に合格したい」「自己管理が苦手で不安」と感じるなら、迷わず通信講座を検討することをおすすめします。
50時間で合格!独学のための具体的な勉強法ロードマップ
ここからは、さまざまな信頼できる情報を元に構築した、「50時間合格ロードマップ」をご紹介します。
とはいえ、勉強法はいたってシンプル。
ステップごとに見てみましょう。
ステップ1:参考書を1冊決めて、まずは通読する【インプット】
簿記の全体像を掴むため、まずは参考書を最初から最後まで読み通します。
この段階で完璧に理解する必要はありません。
「資産・負債・純資産・収益・費用」という簿記の5大要素の関係性を意識しながら、「こういう仕組みなのか」とまずは大枠を掴むことを目標にしましょう。
【効率UPのコツ】
1章終わるごとに、その章に対応する練習問題をすぐに解きましょう。インプットとアウトプットを細かく繰り返すことで、知識の定着率が格段に上がります。理解が曖昧な箇所には付箋を貼り、後で集中的に復習できるようにしておくと効果的です。
ステップ2:問題集・模擬試験をひたすら解く【アウトプット】
参考書を一周したら、あとは実践あるのみです。
ここからは「スピード」と「正確性」を意識して、問題演習を繰り返します。
- 間違えた問題こそ宝物: なぜ間違えたのか、原因を徹底的に分析し、参考書の該当箇所に戻って復習します。特に仕訳問題は、体に染み付くまで何度も反復練習しましょう。
- 最低3回は繰り返す: 過去問や予想問題集は、最低でも3周し、最終的にすべての問題を自力で解ける状態を目指します。
独学の成否を分けるテキスト選びの極意
独学において、テキスト選びは成功の9割を占めると言っても過言ではありません。
- 鉄則:テキストは「1冊」(せいぜい3冊程度)に絞る!
複数のテキストに手を出すと、解説の表現が微妙に異なり、かえって混乱します。「これ!」と決めた1冊をボロボロになるまで使い込むことが、合格への最短ルートです。 - 初心者におすすめの定番
テキストイラストや図解が豊富で、初学者でも直感的に理解しやすいものがおすすめです。
推奨テキスト例 | 特徴と向いている人 |
パブロフ流シリーズ | かわいい犬のイラストが特徴。会話形式で解説が進むため、物語を読むように楽しく学習できる。勉強が苦手な人に特におすすめ。 |
スッキリわかるシリーズ | テキストと問題集が一体型になっており、インプットとアウトプットがスムーズ。仕訳のイメージが掴みやすいと評判。 |
過去問集も、使っているテキストと同じシリーズで揃えると、解説の表現が統一されているため復習がスムーズです。
【費用を抑える】独学の最強コスパ勉強ツール(無料・有料)
独学のメリットを最大化するために、便利なツールを賢く活用しましょう。
独学最強の味方!完全無料のオンライン学習サイト
- CPAラーニング
有料レベルの講義・教材がすべて無料[画像 CPAラーニングのロゴ]もはや独学者のインフラとも言える神サイト。高品質な講義動画、テキスト、問題集、模擬試験(3回分)がすべて無料で利用できます。テキスト学習で理解しづらかった部分を、動画講義で補うといった使い方が非常に効果的です。 - ネットスクール
ネット試験(CBT方式)での受験を考えているなら、操作に慣れておくことは必須。
ネットスクールが提供する無料体験で、勘定科目のプルダウン選択やテンキー入力の練習を本番前に行い、操作ミスによるタイムロスを防ぎましょう。
簿記3級の合格を左右する必須アイテム「電卓」
簿記試験において、電卓はあなたの相棒です。
高価なものである必要はありませんが、以下の点に注意して選びましょう。
- 大きさ: 打ち間違いを防ぐため、ある程度の大きさがある実務電卓がおすすめです。
- 機能: 日数計算やメモリー機能など、簿記でよく使う機能がついていると便利です。
- 注意: 関数電卓など、複雑な機能を持つものは持ち込み禁止です。
打ちやすい電卓に変えただけで計算スピードと正確性が格段に向上します。
ぜひ、実際に触ってみて、自分に合った一台を見つけてください。
【短期合格の近道】迷ったらコレ!目的別おすすめ通信講座4選
「独学はやっぱり不安…」
「最短ルートで効率的に合格したい!」
そんな方は、プロのサポートが受けられる通信講座が最適です。
ここでは、目的別におすすめの講座を厳選して紹介しますね。
【効率・コスパ重視】スキマ時間をフル活用したい方へ
1. スタディング(STUDYing)
スマホ学習に特化した通信講座。
動画講義から問題演習まで、すべてがスマートフォン一つで完結するのが魅力。
なので、通勤時間や昼休みなどのスキマ時間を1分たりとも無駄にしたくない、忙しい社会人や学生に最適です。
2. オンスク.JP(ウケホーダイ)
月額定額制で60以上の資格講座が学び放題という驚異のコストパフォーマンス。
簿記3級に合格した後、FP(ファイナンシャルプランナー)や関連資格にも挑戦してキャリアアップを目指したい、という意欲的な方には最高の選択肢です。
【安心・サポート重視】挫折せず確実に合格したい方向け
3. 資格の学校TAC
「資格の学校」として圧倒的な実績と信頼を誇ります。単なる丸暗記ではなく、**合格後にビジネスで本当に使える「生きた知識」**が身につくのが最大の強み。疑問点をメールで質問できるなど、手厚いサポート体制も魅力です。
4. 資格のキャリカレ
手厚いサポートと独自の保証制度で、安心して学習に集中したい方におすすめです。
- 最短90日で3級・2級のダブル合格を目指せるカリキュラム
- 無制限の質問サポートと、講師による手書きの添削指導
- 万が一不合格でも受講料が全額返金される保証制度(※)
- 合格すれば次の講座が無料になる嬉しい特典
「絶対に合格したい」「かけた費用を無駄にしたくない」という強い思いがあるなら、検討する価値は十分にあります。
※保証制度には条件があります。詳細は公式サイトで必ずご確認ください。
【知らないと損】簿記3級ネット試験(CBT方式)の注意点と対策
出典:YouTube
最後に、今や主流となったネット試験特有の「落とし穴」と対策について解説します。
これを知っているかどうかで、本番のパフォーマンスが大きく変わるはずです。
簿記3級:ネット試験固有の4つの落とし穴
- 会場PCの動作が遅い可能性: マウスの反応が鈍く、操作にストレスを感じることがあります。
- 金額の桁間違いリスク: 金額入力時にカンマ(,)が使えないため、ゼロの数を間違えるなどのケアレスミスが起こりやすくなることも。
- 筆記用具が選べない: 会場で貸し出されるボールペンと計算用紙(A4用紙2枚程度)しか使えないことが多く、使い慣れた筆記用具は持ち込めません。
- 周りの環境音: 他の受験者の咳払いやタイピング音が気になり、集中力が削がれる可能性があります。
唯一の対策は「事前に慣れておく」こと
これらの落とし穴を回避する唯一の方法は、本番に近い環境で練習しておくことです(なんでもそうかもですが)
前述の「ネットスクール」などの無料体験サイトを活用し、プルダウン選択やテンキー入力に慣れておきましょう。
「こんなものか」と事前に知っておくだけで、本番での焦りを大幅に減らせるはずです
簿記3級は独学できる?:まとめ
簿記3級は、正しい学習法で計画的に取り組めば、独学でも十分に短期合格が可能な資格です。
この記事でお伝えした合格へのポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 目標設定と計画性: まずは50~100時間の学習時間を確保する計画を立てる。
- 最重要科目の攻略: 合格の鍵である「仕訳」を完璧にマスターし、第1問で満点を狙う。
- 実践力の養成: 過去問・模擬試験の反復練習と、ネット試験の操作に慣れておく。
もし費用を最優先し、コツコツ努力するのが得意なら、評判の良いテキストを1冊に絞り、CPAラーニングなどの無料ツールを駆使する「独学ルート」が最適です。
一方で、「1ヶ月で短期合格したい」「挫折する時間を徹底的に排除したい」と効率を重視するなら、キャリカレの全額返金保証やTACの手厚いサポートを受けられる「通信講座ルート」をおすすめします。
簿記3級の知識は、ご自身のキャリアや資産形成において、一生役立つ「生きたスキル」となります。
ぜひ、あなたに合った学習方法を選び、簿記3級合格という大きな自信と未来への武器を手に入れてください!
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